様々なスポーツにおいて必要なステータスとも言える握力。過去にはテレビ番組などで格闘家がリンゴを握り潰して握力をアピールしていたこともありました。握力で自分の強さを示すこともしばしばあるようです。
この記事では、握力の世界記録保持者や年齢別の握力平均、そして握力の日本記録保持者や鍛え方についても解説します。
握力の世界記録保持者は誰?
握力の世界記録保持者は、ストロングマンとして世界的に知られるマグナス・サミュエルソンです。彼が記録した握力は192kgにも達し、これは人間の握力としてはまさに規格外の数値と言えるでしょう。192kgという数値は、一般的な成人男性の平均握力をはるかに上回っており、人類の筋力の限界に迫る驚異的な記録です。この数字からも、彼が世界トップクラスであり、歴史に名を残すレベルの怪力の持ち主であることが分かります。
そんな前人未到の世界記録を打ち立てたマグナス・サミュエルソンは、単に握力が強いだけでなく、ストロングマン競技全体においても卓越した実績を誇る人物なのだとか。ここからは、そんな伝説的な記録を持つ彼の人物像やこれまでの歩みについて、さらに詳しく紹介します。
マグナス・サミュエルソンの基本情報
男性の握力世界一の記録を持つマグナス・サミュエルソンのプロフィールは下記の通りです。
- 名前:マグナス・サミュエルソン(Magnus Samuelsson)
- 国籍:スウェーデン
- 生年月日:1969年12月21日
- 身長:200cm
- 体重:150㎏
- 握力:約192㎏
- 職業:農家、アスリート、俳優
- 競技:アームレスリング、アトラス・ストーンズ、タイヤフリップ
若い頃から驚異的な力の持ち主だった?
マグナス・サミュエルソンの驚異的とも言える体は、幼い頃から農作業をする中で自然と握力が鍛えられたのだとか。やがて身長は約2メートル、体重150キロの屈強な体格へと成長しました。その恵まれた身体を武器に各種競技で頭角を現し、アームレスリングで名声を獲得しています。また、地元スウェーデンでは十数年間無敗を誇り、若くしてヨーロッパの大会でも圧倒的な強さを見せました。
1995年からはワールド・ストロンゲストマンに参戦し、初出場時には強烈な印象を残して以降、14年連続で決勝に進出。タイヤフリップやアトラス・ストーンズを得意とし、世界記録を更新したことから「石の王」と称されました。
マグナス・サミュエルソンの人物像
マグナス・サミュエルソンは、がっしりとした体格や迫力ある外見からは想像しにくいほど、穏やかで親しみやすい性格の持ち主として知られています。常に明るく、ファンへの対応も丁寧だったことから、卓越した実力を誇るアスリートであるだけでなく、その人柄そのものが多くの人々に愛されてきました。
また、彼の妻も同じくアスリートであり、世界ストロンゲストマン大会の女子部門で2度の優勝を果たした実績を持っています。競技者として互いを理解し支え合いながら、仕事面でも私生活においても強い信頼関係を築いており、マグナス自身も彼女を最高のパートナーだと語っています。
握力の日本記録者は誰?
日本人の中で握力が強い人物としては、ハンマー投げの名選手・室伏広治さんが握力120kgという数値で知られています。しかし、それを上回る握力を持つ日本記録保持者が存在します。その人物が新沼大樹さんです。
新沼さんの握力は130kgを超えるとされ、日本人としては規格外の数値を誇ります。驚くべきことに、彼の職業はアスリートではなくプログラマーという異色の経歴の持ち主です。競技者ではない一般人でありながら、日本トップクラスの握力を記録したことで、握力界では広く知られる存在となりました。
握力を極めたトレーニング人生
新沼さんは高校生の頃からトレーニングが好きだったのだとか。新沼さんの握力の鍛え方は、指だけで行う懸垂や腕立て伏せなど、独自の鍛錬を行っていたようです。プログラマーとして就職後は、長時間のPC作業や車移動による生活で深刻な腰痛に悩まされたという新沼さん。
その中で腰に負担をかけずにできるトレーニングとして握力トレーニングだということを知り、握力トレーニングを始めました。やがて、約166kg以上の握力が必要とされる世界最強クラスのハンドグリッパー「#4」の存在を知り、それを閉じることを最大の目標に設定しました。そして見事に成功し、日本で唯一の達成者として注目を集めました。プログラマーで握力が凄いことから、テレビ番組「激レアさんを連れてきた」にも出演し、世間からも注目を浴びました。
男女年齢別の握力平均を紹介!
ここからは、男女の年齢別に握力平均を紹介します。
| 年齢 | 男性 | 女性 |
| 6歳 | 9.45 | 8.80 |
| 7歳 | 11.04 | 10.41 |
| 8歳 | 13.12 | 12.34 |
| 9歳 | 14.94 | 14.23 |
| 10歳 | 17.12 | 16.58 |
| 11歳 | 20.26 | 19.73 |
| 12歳 | 23.93 | 21.57 |
| 13歳 | 29.66 | 24.00 |
| 14歳 | 35.12 | 25.50 |
| 15歳 | 37.87 | 25.58 |
| 16歳 | 40.45 | 26.60 |
| 17歳 | 42.44 | 27.09 |
| 18歳 | 42.32 | 26.37 |
| 19歳 | 43.07 | 27.18 |
| 20~24歳 | 46.33 | 27.79 |
| 25~29歳 | 46.89 | 28.27 |
| 30~34歳 | 47.03 | 28.77 |
| 35~39歳 | 47.16 | 29.34 |
| 40~44歳 | 46.95 | 29.35 |
| 45~49歳 | 46.51 | 29.31 |
| 50~54歳 | 45.68 | 28.17 |
| 55~59歳 | 44.69 | 27.41 |
| 60~64歳 | 42.85 | 26.31 |
| 65~69歳 | 39.98 | 25.20 |
| 70~74歳 | 37.36 | 23.82 |
| 75~79歳 | 35.07 | 22.49 |
握力を鍛えるメリットとは
では、握力を鍛えることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。握力は日常生活の動作からスポーツパフォーマンスまで、幅広い場面に影響を与える重要な力の一つです。ここからは、握力を鍛えることで得られるメリットを3つ紹介します。
①日常の動作がスムーズになる
日常生活の中で握力を強く意識することはあまりありませんが、実は私たちはさまざまな場面で握力を使っています。たとえば、ペットボトルや瓶のフタをしっかり握って開けたり、雑巾を絞ったりする動作では、「クラッシュ力」と呼ばれる握り込む力が重要な役割を果たしているのです。
また、洗濯バサミやクリップをつまむ、鍵を指でつまんで回すといった動作では、「ピンチ力」が使われています。さらに、料理中に重たい鍋を持ち運んだり、買い物袋などを長時間持ち続けたりする場面では、「ホールド力」と呼ばれる保持する力が欠かせません。
加齢とともに握力が低下すると、箸を持つことさえ難しくなる場合もあるのだとか。そのため、若いうちから握力を意識して鍛え、維持しておくことは、将来の生活の質を保つうえで非常に重要だと言えるでしょう。
②運動能力・競技パフォーマンスの向上
握力を鍛えることは、道具を使うスポーツにおいてパフォーマンス向上に直結します。ゴルフやテニス、野球のようにクラブやラケット、バットを使用する競技では、握力が強くなることでグリップ力が安定し、長時間のプレーでも力が落ちにくくなるのです。その結果、スイングや操作性が向上し、技術をより正確に発揮できるようになります。
また、バスケットボールのような球技にもメリットはたくさんあるのです。ボールをしっかりとつかむ力が高まることで、ドリブルやパス、キャッチといったボールハンドリングの安定性が増し、プレー全体の質が向上します。
③握力アップが筋トレ効果を最大化
握力を鍛えることは、筋力トレーニング全体の効率を高めるうえで非常に重要です。バーベルやダンベルといった高重量を扱うトレーニングでは、握力が不足していると前腕が先に疲労し、本来鍛えたい筋肉に十分な負荷をかけられないことがあります。
しかし、握力が向上すれば、重い重量を安定して支えられるようになり、トレーニング中にフォームが崩れにくくなるのです。その結果、狙った筋肉へより集中的に刺激を与えることができ、筋トレの効果を最大限に引き出すことが可能になります。
自宅で簡単にできる握力の鍛え方
ここからは、自宅でも手軽にできる握力トレーニングを紹介します。
1つ目は、「グーパー運動」です。手をまっすぐ前に伸ばし、5秒かけて強く握り込む動作と、5秒かけて大きく開く動作を繰り返します。お風呂や水中で行うと水の抵抗が加わり、負荷を高めることができるでしょう。
2つ目の「タオル絞り」は、タオルの両端を持って腕を前に伸ばし、軽くねじったあと、さらに3秒ほど強く絞って戻す動作を繰り返します。10回を1セットとして、3セット行うのが目安です。
3つ目の「新聞紙ボール」は、新聞紙を丸めて作ったボールを握りつぶし、元に戻す動作を繰り返します。慣れてきたら新聞紙の量を増やすと効果的です。最後に、親指と小指の腹をしっかりタッチする「指のタッチ運動」を行うことで、小指の力を意識的に鍛えることができます。
まとめ
今回は、握力世界記録保持者や日本の保持者、男女別の平均握力について紹介しました。握力の世界記録は単なる腕力だけではありません。全身の筋力、トレーニング方法、そして競技に対する強い意志によって支えられていることがお分かりいただけたかと思います。
平均握力に満たない方は、ぜひこの機会に握力の鍛え方を習得し、トレーニングを初めてみてはいかがでしょうか。




