身体的な強さや俊敏さ、スタミナを要求されるアスリートにとって、健康な身体づくりはとても大切です。そのため、選手にとって「食事」は、トレーニングの1つと位置づけられているほど重要な要素とされています。
食事によるコンディショニングは、トレーニング効果の向上、怪我の防止、パフォーマンスの向上など、様々な効果を発揮します。健康管理を心がけて過ごしている人も、常に健康であることを求められるアスリートの食習慣から学べることがあるかもしれませんね。
里田まいに学ぶ!アスリートの妻がつくる勝負メシ
2012年に楽天・田中将大投手と結婚した里田まいさんが、アスリート向けの食事管理術を学んで「ジュニア・アスリートフードマイスター」という資格を取得したことで世間を驚かせました。また、SNSやブログで公開している料理がクオリティが高いと度々話題になりました。
1汁6菜を基本に、アスリートには欠かせない栄養バランスの取れた食事を準備。さらには、栄養バランスだけではなく体調や食べる時間、タイミングにいたるまで考慮して作られており、細やかな気遣いがされていました。そういった田中将大投手のために考えられた温かい家庭料理が勝負メシとなって支えられているのでしょう。
加藤超也に学ぶ!アスリートを支えるシェフがつくる勝負メシ
栄養士と調理師とも違うアプローチで大きな効果を出しているのが、アスリートの「専属シェフ」という役割です。この分野の先駆者として話題となったのが、世界でも活躍するサッカー日本代表・長友佑都選手の専属シェフを務める加藤超也さん。長友選手の毎日の食事を根本から変え、「怪我がかなり減った」「肉離れの頻度が減った」と食事で筋肉系の怪我が劇的に改善されました。
加藤シェフは「アスリートであっても栄養のためだけに食事をとるわけではない。おいしく見た目にもテンションが上がるものを食べて『幸せ』を感じてほしい」と料理に込めており、シェフが作る料理は選手の身体面・精神面を大きく支えている勝負メシです。
アスリートの食事術
スポーツで勝つための身体を作りたいと考える人はトレーニング方法に注目しがちですが、身体を作る3大要素は「トレーニング」、「睡眠」そして「食事」です。必要な栄養が取れていれば、サプリメントも不要になります。
では、アスリート達は普段から私たち一般人とは違う特別メニューを食べているのでしょうか?実はアスリート達が普段食べているのは、ひとつひとつのメニュー自体はそれほど「特別」ではなく、ほとんど変わらないごく普通の料理が多いようです。例えば、高タンパクで免疫力を高められる「納豆」はアスリートにも大人気!
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アスリートが一般の人以上に気を使い、工夫を凝らしていることは、メニューそのものよりも食事の回数と量、食べるタイミング、栄養バランスといった「食生活そのもの」なんですね。
おにぎりが最高の勝負メシ!?
最近「糖質制限」という言葉がよく聞かれますが、糖質ほど誤解されやすい栄養素はありません。「お米を食べると太る」と勘違いされることがありますが、実はおにぎりは古くから「勝負メシ」として知られてきた食べ物で、栄養学的にも証明できると言われています。
腹持ちがよく、中の具材によっては様々な栄養を取ることでき、海苔を巻いて食べれば糖質をエネルギーに変え、塩分やカルシウムも摂取できます。携帯に便利で、どこでもおいしく食べれるおにぎりはいざという時の最高の勝負メシと言えるでしょう。
最後に
アスリートの食事から学ぶべき重要なポイントは、長い目でみてバランスのよい食事をとり続ける習慣を作ることです。長期的な栄養バランスのコントロールが大切というですね。「最近ちょっと体型が気になるな」なんて思っている人は、無理なダイエットを試みるより、気長に食事のバランスを整えてみてはいかがでしょうか。