東京五輪、パリ五輪に2大会連続で出場した田中希実選手。メダル獲得とはなりませんでしたが、東京五輪では800mで日本人女子初となる入賞を果たしています。今後の活躍も期待されている田中希実選手ですが、ハーフなのかと話題になっています。出身地や両親について調査してみました。また、これまでの経歴も紹介していきたいと思います。
田中希実はハーフなの?
田中希実選手は顔立ちがはっきりしていることから、純日本人ではなく、ハーフやクォーターではないかとの噂があります。しかしご両親ともに日本国籍であり、田中希実選手もハーフではなく、日本国籍であることが分かっています。父親は田中健智さん、母親は田中千洋さんといい、ご両親ともに兵庫県出身。そのため、ご両親とも日本国籍であると言えるでしょう。そのため、田中希実選手がクォーターである可能性も低いと言えます。
田中希実の出身地は兵庫県
田中希実選手の出身は、ご両親と同じく兵庫県です。中学校までは小野市の学校に進学し、中学校から陸上競技を始めました。高校では県内の陸上強豪校である兵庫県立西脇工業高等学校に進学し、陸上競技を続投。高校1年生の国民体育大会では1500mで優勝、2年生の時は3000mで2位、3年生の時には3000mで優勝しています。全国高校駅伝にも3年連続1区で出場。全国高等学校選手権でも、3年連続1500mや3000mで入賞しています。高校3年生のときのアジアジュニア選手権やU20世界選手権では、3000mで金メダルを獲得しました。
田中希実がハーフと言われる理由は?
田中希実選手がハーフといわれる理由は、日本人離れした顔立ちをしているからです。眉毛が太く存在感があり、鼻筋がスッと通っています。
このため、田中希実選手は「アイヌ系のハーフではないか」といわれることがあるようです。田中希実選手の凛々しい眉毛は父親譲りで、綺麗な鼻筋は母親譲りであると考えられます。
田中希実の両親のプロフィールや経歴
田中希実選手のご両親は、スポーツ選手の両親としては珍しくフルネームが明かされています。それはなぜかというと、田中希実選手のご両親にはスポーツ関連の経歴があるからです。どのようなご両親なのか、プロフィールや経歴を見てみましょう。田中希実選手のご両親の顔写真や経歴を見ても、ハーフやクォーターの可能性がある情報はありませんでしたので、田中希実選手は純日本人と考えて間違いないでしょう。
田中希実の父親は陸上選手の田中健智
田中希実選手の父親は、元3000m障害物競走の選手・田中健智(たなか・かつとし)さんです。三木東高校から川崎重工に入社し、川崎重工では陸上部に所属。3000m障害で日本選手権に出場しています。1996年に引退し、妻である田中千洋のコーチ兼練習パートナーを務めました。現在は、田中希実選手のコーチ兼マネージャーをしたり、ランニングクラブの代表として若手育成をしたりしています。
田中希実の母親は現役ランナー
田中希実選手の母親は、現役のマラソン市民ランナーです。田中千洋(たなか・ちひろ)さんといい、旧姓は「小倉」です。北海道マラソンで2度の優勝経験があり、高校時代には兵庫県高校対抗駅伝で3年連続アンカーを務めた上、3連覇を成し遂げています。高校卒業後は陸上から離れますが、夢を諦められず復帰し、1997年に市民ランナーとして北海道マラソンで優勝。その後も数々のマラソン大会に出場しています。長女の希実選手を出産後に現役復帰し、2025年現在もフルマラソンに出場するなど現役マラソンランナーをしています。
田中希実のコーチは父親
田中希実選手のコーチは、父親である健智さんがしています。父と娘という特別な絆、そして信頼関係が、田中希実選手の好記録を生んでいるとされていますよ。実は、健智さんには指導者としての実績はありません。ただ、娘のために「世界に近づくためにはどうしたらいいか」を考え続けてきました。過去のコーチング理論は持っていませんが、従来のシステムにとらわれない指導法で、田中希実選手と共闘してきたのですね。
参考:BBM Sports
田中希実の家族について
田中希実選手は、上記でご紹介した陸上経験のあるご両親と、同じく陸上をしている妹の希空(のあ)さんがいます。ご家族揃って陸上経験を持つ田中家では、田中希実選手が小さな頃から家族で陸上イベントに参加してきたそうです。父・健智さんは現役を引退していましたが、母・千洋さんが現役ランナーのため、大会に同行したり、希実選手も「小学生の部」で一緒に参加したりしてきたそうですよ。まさにマラソン一家で育った田中希実選手の、幼少期や家族について掘り下げてみましょう。
対照的な両親に指導を受ける
田中希実選手の性格は「負けず嫌い」だそうですが、その性格は父親でコーチの健智さん譲りだそうです。そのため、思うように結果が出ないときには引きずってしまい、メンタルが整わないこともあるとか。しかし、母・千洋さんは正反対で、現実的な判断をする人物だそう。そのため、結果をそのまま受け止め次に活かすことができるという、対照的な要素を持っています。そんなご両親に育てられた田中希実選手は、家族で力を合わせてマラソンに取り組んでいます。
妹は現在大学で陸上部に所属
田中希実選手の妹・希空さんは5歳年下で、現在21歳の現役大学生です。大学では陸上部に所属し、ご両親から見ると希実選手よりも筋力や体幹が強く、身体能力も高い期待の人物だそうです。田中希実選手のご両親は、希実選手にも希空さんにも陸上を強くすすめたことはなく、姉妹が自ら始めたといいます。今後、希空さんも希実選手のように陸上界で活躍するときが来るかもしれませんね。
田中希実の経歴
田中希実選手の経歴を見てみましょう。田中希実選手は高校卒業後、同志社大学スポーツ健康科学部に入学しています。大学ではND28アスリートクラブに所属し、2019年の世界陸上では5000mに出場。当時の日本人歴代2位の記録を残しています。その後も日本新記録を更新し続け、東京五輪にも出場。一度は豊田自動織機に入社しますが2年で退社し、NewBalanceに入社。そこでプロアスリートとなりました。2023年には2連覇を成し遂げ、世界陸上では5000mで26年ぶりの入賞。2024年のパリ五輪にも出場しました。
田中希実の成績
田中希実選手は2023年、世界陸上ブダペスト大会では廣中璃梨佳選手の持つ記録を塗り替え、8位入賞を果たしました。しかし、ゴール直前でエチオピア選手に抜かれてしまいます。翌年から、田中希実選手はエチオピア勢の動きを意識したフォームの改良に取り組んでいるそうです。ここからは2024年以降、直近の田中希実選手の成績について見てみましょう。
次々と記録を塗り替えた2024年
田中希実選手は2024年、さまざまな記録を塗り替え注目される選手の1人となりました。ニューバランス室内グランプリの女子1500mでは室内日本新となる記録を残し、9位。世界最高峰のダイヤモンドリーグの女子5000mでは、パリ五輪の参加標準記録を突破し日本歴代4位。この結果、パリオリンピックの出場が決定しました。ダイヤモンドリーグ第6戦オスロ大会では、3000mで日本新記録を樹立し、さらに田中希実選手自身が世界室内選手権で確立した日本記録をも更新しています。日本選手権では女子1500mで、吉川美香選手以来2人目の5連覇を達成しました。
パリオリンピックに出場
田中希実選手は2024年、パリオリンピックの陸上競技女子5000m予選に出場しました。結果は15分00秒62で9着。惜しくも決勝に進むことができませんでした。1500mでは準決勝まで進みましたが、11着で決勝進出ならず。それでも、東京オリンピック以来の4分を切るタイムを記録しています。1500mは少し苦手意識があると話していた田中希実選手は、オリンピック独特の雰囲気にのまれたり、浮足立ったりしないように、噛み締めるように走ったといいます。
参考:NUMBER WEB
まとめ
今回は、田中希実選手がハーフであるという噂や国籍、両親について、そして経歴を調査しました。田中希実選手はハーフではなく日本人であり、出身地も兵庫県であることが分かりました。両親ともに陸上経験があり、サラブレットとして、陸上の才能もあったのかもしれません。五輪ではメダル獲得とはなっていませんが、数々の記録を残していることから、今後の活躍にも期待していきたいと思います。