100m走11秒台って速いの?遅いの?年齢別に評価します。

この世界に生きるほとんどの人たちが縁の無い100m走11秒台という世界。

このレベルにでもなると「ぶっちゃけ、そんなに速く走れる必要ってありますか?」って言いたくなるレベルなんですよ。

だって、アスリートでも無い限りは絶対に必要無いじゃないですか?

大昔の狩りの時に獲物を捕まえる走力としては歓迎されたでしょうけど・・・

つまるところ11秒台ってのは無駄に足が速いって訳です。

まず、運動してない素人が出すのは至難の業で日本に1000人に一人居れば良いぐらいのタイム。

今回はそんな100m走11秒台について語っていきましょう。

目次

年齢、世代別に11秒台についての評価をしてみました。

まずは小学生からです。

小学生

小学生でも一応、11秒72というヤバい記録があります。

これは2018年の全国小学生陸上競技交流大会にて計測されたものです。

この記録は長らく破られる事の無かった山本慎吾さんの11秒73という歴代小学生記録を塗り替えた、現在の小学生100m走日本記録でもあるのです。

さて、小学生でも一応、11秒台が居る訳ですが全国的に見るとほんの一握りでしょう。

身体が出来上がっているかフォームが出来上がっているかそのどちらかである可能性が高く、もはや早熟の天才扱いされます。

とは言っても小学生での11秒台は非常に価値が高く、周囲からはバケモノ扱いされる事必至でしょうね。

最高学年である小学六年生でも一握りしか居ないので小学五年生では多分居ないでしょう。

女子の場合、小学生で出せたら陸上界の大天才だと思います。

何故なら現在の女子陸上選手の日本記録が11秒21だからです。

女子の場合は言うまでもありませんが小学生で11秒台が出せればもう走りの天才である事は確実です。

結論、ハッキリ言って小学生の11秒台は周りから見ると、「アンタ、何者?恐ろしく速いじゃねーか!将来の陸上界はお前に任せたぜ」と言いたくなるぐらいの凄さだってことですね。

中学生

中学生でも11秒台は依然として化け物扱いされるでしょう。

陸上部であっても全国レベルである事には変わりないからです。

中学一年生で全国屈指のレベルであることは確実。

中学二年生だとしてもそれは変わりません。ただ、中一では11秒台、中二では11秒台前半が全国屈指のレベルと言った違いがあります。

中学三年生になってくると全国に十何人かは10秒台後半のタイムを出すツワモノも現れてきますが11秒台の価値は依然として高いままなのでご安心を。

女子の場合、年に数人出るか出ないかってレベル。一年、二年、三年、どの学年だとしても凄く速く、将来の陸上界を背負って立つ存在になれるかもしれませんね。

歴代でも中学生の女子で11秒台の自己ベストを持っているのは20名ぐらいしかいません。因みにどの子も中3です。

以上のことから、中学生では性別に関わらず11秒台が出せればまだ化け物扱いされますよ。

高校生

高校生では10秒台に突入する陸上部の生徒は全国的に見れば結構見られますよね。

大会でも10秒台の自己ベスト保持者は珍しいわけでも無く、学年問わず普通に居ます。

だから高校生で11秒台はちょっと遅いのではないか?と疑問を持つ人も居るようですがとんでもない。

天才でもない限り、それ相応の努力をしないと出せないのが100m11秒台

世の中には10秒台はおろか11秒台を叩き出す為に血の滲むような努力を日々積み重ねている人たちも結構居るって事を知らないのでしょうね。

というか、陸上短距離走をやっていて最終ベストが11秒台で終わる人って結構居るんですよ。

「10秒台に届かなかったけれど、自分なりに頑張ったので悔いは無い!」そう、言わんばかりに高校三年間の陸上競技生活にピリオドを打つわけです。

高校生の陸上短距離のスプリンターとして自分なりに大きな賞賛が出来る訳でも無く、自分の無力さに自己否定が起こる訳でも無いのが11秒台というタイムなのです。だから自分を納得させて高校卒業という一番区切りの良いタイミングで辞めていく。もう少し努力すれば10秒台に手が届くはずなのにね(この場合、足か?いや、胸だろ!)

まぁ、高校男子スプリンターにとって11秒台はそんな魔力を秘めているタイムだと言えるでしょう。

陸上短距離走をやっていない生徒でもたまに11秒台は居ます。ただし、この場合スポーツテストの手動計測での記録である事が多く、正確性に欠けます。としても十分に速いので正確に測定すれば12秒前半程度でしょう。

体育祭の部活別徒競走で特に目立つのが陸上部以上の速さでゴールをする野球部やサッカー部の男子です。

彼らは陸上部ではないものの一応、足腰を鍛える為に走り込みをやっているので才能があれば陸上部よりも速い生徒が一部出てくる。(陸上部強豪校では絶対にありえませんが)そのような陸上部よりも速い他部活の生徒が居れば陸上部にお誘いしてみれば面白い事になるかもしれません。

また、ネット上の意見を見ているとたまに帰宅部の生徒で11秒台を出したという意見が散見されますが11秒台後半で手動計測でしょ?正確に測れば12秒前半だぞ、と一斬り!とは言っても十分速いので即、陸上部へ入部しましょう。

女子の場合、11秒台は日本陸上界トップレベルです。

高校1年生で11秒台後半、二年生、三年生で前半が出ればほぼ無敵。

全国的に見ても数が少ないので貴重な存在ですよ。

陸上短距離走を専門とするスプリンター以外はほぼ居ないと言っても良いでしょうね。

一般人・成人

一般人とは、ここで言う18歳以上の方を指しますが11秒台は男子でも女子でも性別問わず速いです。

男性の場合、11秒台は陸上短距離を専門としている場合は誇れるタイムではありませんがそれ以外のアスリートの場合は十分俊足と言えますね。

野球やサッカーの俊足選手でも正確に計測すれば11秒台中盤を切れるかどうか怪しい。

彼らは何も走る事を専門としていないのでこのタイムに収まっている訳ですが一応走るスポーツ選手なので日頃から走っている事でしょう。よって11秒台は日頃走っていないとほぼ出せないタイムである事は間違いない。

これを足が速いと言わずして何というのでしょうか?11秒台は全国的に見て間違いなく速い。

11秒台に到達して初めて自分は足が速いのだという誇りを胸に生きていけると思います。

女性の11秒台は男子の10秒台前半に匹敵する程速いタイムです。その為、普段からしっかりとしたダッシュトレーニングを積んでいないとまず出せないタイムでもあるのです。

おそらく日本で11秒台が出せる女性は陸上短距離を専門とするスプリンター以外に居ないと思います。

何故なら、他スポーツ随一の俊足男子選手でさえ11秒台中盤がトップクラスです。

となると女性のトップ選手では12秒台中盤よりも速い事は考えにくいです。

よって、女性で100m走11秒台は速いのか遅いのか、それを語るのすら馬鹿馬鹿しく、間違いなく速いだろうという結論となります。

まとめ

いかがでしたか?

今回は年齢別に100m11秒台についての評価をしていきましたが参考になりましたでしょうか?

色々と語ってきましたが11秒台は天才を除き、到達には努力が必要で、何だかんだ言って女子なら言わずもがなスプリンター以外では間違いなく速いと断定できる理由がお分かり頂けたと思います。

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