50m6秒台って速いのか遅いのかと聞かれて遅いと答える人は日本全国津々浦々探し回っても殆ど居ないと思います。陸上選手・スプリンターからしてみれば6秒台はそこまで速いタイムとは言い難いのかもしれません。
しかし、一般の人にとって50mという距離を6秒00~6秒99で走ってしまう6秒台の人の走力は明らかに速いと映るはずです。本記事では、50m6秒台についてどう思うかについてスポーツ庁の調査データも参考にしつつ論じてみようと思います。
50m6秒台って速い?すごい?年齢別に論じてみた。
まずは小学生からです。
小学生の6秒台
小学生の中で6秒台を叩き出せる子は、この日本全国を探し回ってもほんの数十人程度でしょう。まず小学低学年(1年生、2年生、3年生)の子供では出すのは限りなく不可能に近いです。
小学高学年(4年生、5年生、6年生)の子供でもスポーツ庁による調査結果によると、小学生男子で7秒台が出せれば凄いと言われている中で、6秒台なんて出そうものならその小学校の50m走記録として何十年も残り続けるレベルの速さです。
全国小学生陸上大会に上位に入るような小学生スプリンターならば12秒台で走るので、50m換算で6秒台が出ますが、陸上競技をやっていない普通の小学生で6秒台を出せる子はそうそう居ないでしょう。
もし運動会にそんな子が居たとすれば、かなり将来有望なのですぐにでも陸上をやらせると良いでしょう。
関連記事:小学生の50メートル走の平均タイムを男女別、学年別に紹介!速いか遅いか目安表も公開!
中学生の6秒台
中学生で6秒台が出せる人ってどう思うかについて。
中学1年生
小学校6年生に比べると成長期に突入している子も多く、身長も高くなっているので歩幅(ストライド)が広くなり、50m走のタイムも伸びてきます。ただし、6秒台となるとまだまだ数は少ないですね。
平均タイムとしては男子が8秒5程度、女子が9秒ジャスト程度です。
リレーの選手になるような速い子で7秒台中盤、女子は8秒ジャスト程度。学年で一番速い子で7秒台前半、女子で7秒台後半ぐらい。中一で50メートル走6秒台が出せる人は、一目置かれますよ。
中学2年生
中二は思春期真っ盛りの二次成長期で、身体が段々と大人っぽくなってきます。
男子の場合、男性ホルモンの分泌もされるようになるので筋力も増えてきます。つまり、足の筋肉も付いてくるのでダッシュ力も当然に速くなります。
平均タイムは中1の時と比較してみるとおよそ0.6秒程度も平均タイムが速くなっており、7秒9程度です。女子は8秒8程度が平均レベルとなるでしょう。
小学校高学年の運動会で憧れだった7秒台の価値はもはや完全に崩壊し、6秒台が憧れになります。
部活で野球やサッカーなどの運動部をやっている男子生徒なら7秒台前半はそこまで珍しく無くなり、学年でトップの子は6秒台後半ぐらいを出す子も出てきます。
とは言え、中二でも6秒台を出せる生徒はまだ数少ないので、凄いと言えるのではないでしょうか。
中学3年生
中三では男子の平均タイムが7秒6程度、女子が中2時と変わらず8秒8程度。
男子は二次性徴に伴い、筋力が付いてくるのでタイムも伸びていますが女子の方は変わらず。
7秒切れればリレーの選手は確実なレベルだし、学年でもかなり速いほうですが中には6秒台中盤を出すツワモノも現れてきます。
学年で一番速い生徒が大体6秒5ぐらい。2番目は6秒8程度。3番目は7秒ジャストぐらい?
よって、中学校3年生で6秒台が出れば体力テスト時にまだまだ一目置かれますよ。
一方、女子で6秒台を出す子はとても数少ないですが、中3で出した子が居るというのを小耳にはさんだことがあります。因みにこの子は陸上部でした。
関連記事:中学生の50メートル走の平均タイムを男女別、学年別に紹介!速いのか遅いのか目安表も公開!
高校生の6秒台
高校生での6秒台はどう思うか。
高校一年生
高1の平均タイムは男子が7秒5。女子は9秒ジャストです。
高校生になると身体が更に大人に近づいてきます。男子は筋肉が付いてきて筋力が高まるはずですが、平均タイムは中学校三年生の時と大差ありませんね。これは多分、中三時の受験勉強で夏前に部活を卒業して走る機会が減ったせいだと思います。
とは言っても身体は1年前よりも若干成長しているので、やや速いタイムが出たのでしょう。
高校一年生の時の50メートル走6秒台は数人程度居ましたが、やはり全員漏れなく俊足扱いでしたね。
サッカー部、野球部の一番速い子は大体6秒台中盤出してたり、中には前半出す子も居ました。
高1になっても6秒台、まだまだ強し。
高校二年生
高2での平均タイムは男子7秒3。女子は高校一年の時と変わらず。これ以降も女子のタイムは伸びません。
小学校高学年の時に憧れだった7秒台も、高2になればフツーのタイムになります。運動部に所属している男子なら、6秒台後半ぐらい出していたのではないでしょうか?
文科系の部活所属での6秒台なら速めだと思いますが、運動部で6秒台ならそこまで珍しくはありません。
とは言え6秒台前半であれば確実に速い方です。
高校三年生
平均タイムは7秒2と、高3は人生で一番50メートル走の平均タイムが速い時期です。
※女子の場合は中二または中三の時。
7秒台が当たり前となり、運動部の生徒でも6秒台後半は出せていないとパッとしない印象です。
6秒台前半なら俊足だと思われます。しかし、中には6秒を切るツワモノも出てきます。
スポーツの強豪校や陸上部の強い高校などでは、体力テストの際に5秒台後半と大会記録レベルを叩き出すレベルの生徒も見られます。
この記録は勿論、ストップウォッチでの手動計測ですので「オレ、50メートル走の日本記録よりも速いんだぜ」なんていう自慢をしていると鼻で笑われるので、これだけは絶対しないようにしましょう。
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一般人の6秒台
一般人での6秒台は俊足扱いされるレベルです。
そもそも、成人したら大学などでスポーツでもやっていない限り走る機会がありません。
野球やサッカーなどの走るスポーツを続けていれば別ですが、やっていない場合で6秒台が出せた場合、その人の運動神経はかなり良いと言えるでしょう。
何故なら、殆ど運動していないなまった身体では、元々スポーツをやっていたとしても7秒台中盤出せれば良い方だからです。
27歳一般人のサラリーマン男性が突然、陸上の50m走に目覚めてタイムを測ってみたら8秒台だった!なんてのはよくある話しです。元陸上部のメタボ男性が昔のなつかしさに浸る為、50m走のタイムを計測したらなんと9秒台で愕然とした!というのもよくある話し。
つまり、何が言いたいのかというと、運動習慣の無い人がいきなり50メートル走のタイムを計って6秒台を出すのは至難の業ですよ、って事を言いたかったのです。
関連記事:一般成人(大人)の50メートル走の平均タイムは何秒?【男女別】レベル別目安表で評価してみよう。
陸上部で6秒台
陸上部の場合、やっていない人よりも1秒程度速いタイムを出したいところです。
とは言っても年齢に左右されます。
- 小学校で陸上やっている場合→男子7秒台、女子8秒台は欲しい。
- 中学校で陸上やっている場合→男子6秒台、女子7秒台は欲しい。
- 高校生で陸上やっている場合→男子5秒台、女子6秒台が理想。
という感じですね。
最後に
今回は50メートル走を6秒台で走る事について論じてきましたがいかがでしたか?
高校生になればそうそう珍しいタイムではありませんが、それ以外の年代にとっては陸上競技でもやっていない限り、普通に50メートル走速い人だと思ってもらえるタイムである事は間違いありません。
また、もし女子が6秒台出せるというのであれば、その子はきっと現役の陸上部でしょうね。
女子で6秒台が出せる場合、圧倒的に速いですが、男子では普通に速い程度という評価が世間一般の見方ですね。