2022年1月16日に開催された全国女子駅伝で驚異の13人抜きで区間新記録を更新した、拓殖大学女子陸上部の「ふわちゃん」こと不破聖衣来選手ですが、7月に開催される世界陸上の初出場の期待がかかります。
無敗の3冠馬として知られるあのディープインパクトと同じ誕生日でもある不破聖衣来選手は、今日本中から注目されている陸上 女子アスリートの一人です。今回は不破聖衣来選手のプロフィールや経歴、拓殖大学女子陸上部を選んだ理由などをご紹介いたします。
不破聖衣来(ふわ せいら)選手のプロフィール!
生年月日:2003年3月25日
年齢:18歳
出身地:群馬県高崎市
身長:154cm
体重:37kg
血液型:不明
所属:拓殖大学陸上競技部
種目:陸上競技(中距離走・長距離走)
不破聖衣来(ふわ せいら)選手の経歴を徹底解説!
小・中学校時代
小学生時代はミニバスケットに夢中になっていた不破聖衣来選手ですが、小学3年生の頃から、クロスカントリースキーの元国体選手である祖父と現在センコー女子陸上競技部所属の姉・亜莉珠さんと一緒に毎朝走っていたのが陸上を始めるきっかけとなりました。本格的に陸上を始めたのは5年生からで、結果を出し始めた中学からは陸上に専念しました。中学時代にはトラック、駅伝、クロスカントリーにおいては向かうところ敵なしの状態で、ジュニアオリンピック優勝や全国女子駅伝で区間賞獲得など、輝かしい成績を収めています。
高校時代
高校時代は左足故障と新型コロナウイルスの影響により大会中止が相次いだことから目立った成績は少ないものの、高校3年生の10月に開催された全国高校陸上の3000mで久々の6位入賞を果たしました。12月には5000mで2020年度の高校ランキング1位となる15分37秒台を記録します。さらに2月に開催された高校ラストの全国大会となるU20日本選手権クロスカントリー(6km)では唯一20分を切り、断トツの速さで優勝を飾りました。
現在(大学生)
高校卒業後の2021年には拓殖大学女子陸上競技部に入部し、12月に開催された関西実業団ディスタンストライアルの10000mにおいて、30分45秒21のタイムを叩き出し、日本歴代2位およびU20日本新記録、日本学生新記録を更新しました。
不破聖衣来選手が拓殖大学陸上競技部を選んだ理由
拓殖大学 陸上部について
不破聖衣来選手は現在、拓殖大学陸上競技部の1年生です。拓殖大学陸上部といえば、男子は箱根駅伝などでもお馴染みの大学で、2019年からは亜細亜大学の箱根駅伝優勝メンバーである山下拓郎監督が指揮を執っています。
女子はといいますと、拓殖大学の女子陸上競技部はまだ歴史が浅く、2016年に発足したばかりです。女子陸上部の強豪といえば、関東だと大東文化大学や日本体育大学などが挙げられます。
なぜ、拓殖大学だったのか
高校3年生の後半では高校ランキング1位となる記録を叩き出したり、優勝したりと活躍していた不破せいら選手。高校卒業後の進路は、実業団に進むか、大学進学かで悩んでいたそうです。そんな彼女を最終的に拓殖大学への進学へと導いたのは、拓殖大学女子陸上部・五十嵐利治監督の熱意、そして「日本一ではなく、一緒に世界を目指してがんばろう」という言葉でした。
五十嵐監督は不破聖衣来選手が高校1年生の時から注目していて、人生をかけて獲得したいと思ったほどの選手でした。五十嵐監督は有森裕子さんや高橋尚子さんを育てた小出義雄さんのもとでコーチを務めた経験もある指導者です。そんな五十嵐監督のもとでオリンピックや世界陸上を目指したいという思いで拓殖大学を選んだのではないでしょうか。
不破聖衣来選手の主な成績
中学、高校時代から全国区で活躍し、大学1年目で主要タイトルを総なめにしてきた不破聖衣来選手の主な成績は下記の通りです。
2016年 | ジュニアオリンピック | 1500m | 優勝 |
2017年 | 全国中学生クロスカントリー大会 | 3km | 優勝 |
全日本中学校陸上競技選手権大会 | 1500m | 優勝 | |
ジュニアオリンピック | 3000m | 優勝 | |
2018年 | ジュニアオリンピック | 3000m | 準優勝 |
2021年 | クロスカントリー日本選手権 | U20 6km | 優勝 |
関東インカレ | 5000m | 優勝 | |
日本学生陸上競技個人選手権大会 | 5000m | 2位 | |
日本ジュニア陸上競技選手権大会 | 5000m | 優勝 | |
日本インカレ | 5000m | 優勝 | |
全日本大学女子駅伝 | 5区 | 区間賞(区間新) | |
東日本女子駅伝 | 9区 | 区間賞(群馬県優勝) | |
全日本大学女子選抜駅伝競走大会 | 5区 | 区間賞(区間新) | |
2022年 | 全国女子駅伝 | 4区 | 区間賞(区間新) |
拓殖大学での新生活が始まった3月~4月前半にかけては、貧血で走れない時期もあったという不破聖衣来選手ですが、その後の快進撃が止まりません。出場した大会はほぼ優勝、そして大会新記録や区間新記録も連発しています。
まとめ
今回は陸上界の新ヒロイン・不破聖衣来選手についてまとめてみました。2022年7月に開催される世界陸上の選考会はこれからですが、世界陸上初出場はもちろんのこと、日本新記録更新やメダル獲得の可能性も十分にあるのではないでしょうか。不破聖衣来選手の今後の活躍を期待しています。