フィギュアスケート 女子の宮原知子さんが、先月26日ご自身の誕生日に現役引退を発表しました。152センチと非常に小柄な選手ですが、浅田真央さんと入れ替わるようにして日本の女子フィギュアスケートを牽引してきました。
今回は、宮原知子さんのプロフィールや主な成績、引退後に何をされるかなどをご紹介いたします。
宮原知子さんのプロフィール
- 氏名:宮原知子(みやはら さとこ)
- 愛称:さっとん
- 出身地:京都市
- 生年月日:1998年3月26日
- 身長:152.0cm
- 血液型:B型
- 尊敬する選手:カロリーナ・コストナー(イタリア)
宮原知子さんは、京都市出身の24歳(2022年4月現在)。家族構成は、医者のご両親と体操選手の妹さんの4人家族。ご両親の都合で、幼少期から7歳まではアメリカ・ヒューストンで生活していたそう。性格はシャイで生真面目、大変な努力家です。
4歳のときに両親に勧められてスケートを始めました。5歳からはスケート教室に通い始め、帰国後は京都で濱田美栄コーチに指導を受けています。
アクセルを除く5種類の3回転ジャンプを跳ぶことができます。ジャンプ、スピン、ステップなど全てのエレメンツで非常に安定している選手だったことから「ミス・パーフェクト」と呼ばれています。
宮原知子さんの主な成績
2013年にシニアデビューを果たすと翌年から全日本選手権4連覇(2014年~2017年)など、日本の女子フィギュアスケートを牽引してきた宮原知子さん。主な成績は、次の通りです。
2014年 | 全日本選手権 | 優勝 |
2015年 | 世界選手権 | 2位 |
GPファイナル | 2位 | |
全日本選手権 | 優勝 | |
2016年 | 四大陸選手権 | 優勝 |
GPファイナル | 2位 | |
全日本選手権 | 優勝 | |
2017年 | 全日本選手権 | 優勝 |
2018年 | 平昌オリンピック(女子シングル) | 4位 |
平昌オリンピック(団体戦) | 5位 | |
世界選手権 | 3位 | |
2020年 | 全日本選手権 | 3位 |
印象的なプログラムは平昌オリンピックシーズン!
宮原さんは、たおやかさの中に芯の強さが感じられるスケーティングで観客を魅せ続けてくれました。
その真骨頂ともいうべきプログラムは、ご自身も思い出深いとして挙げている2017-2018シーズンのショート「SAYURI」(振付:ローリー・ニコル)、フリー「蝶々夫人」(振付:トム・ディクソン振付)でしょう。ショートでは凜とした芸者を、フリーでは夫を待ち続ける女性を表現し、表彰台にあと一歩まで迫る4位の好成績を残しました。
気になる引退後のキャリアは?
気になる宮原知子さんの今後についてですが、まずはプロスケーターとしての活動が最初の目標となるようです。アイスショー『スターズオンアイス』カナダツアー(4月29日~5月21日)には、日本人として初めて全公演に出演することも発表されています。同アイスショーには地元・カナダのスター、ジェフリー・バトルさんやケイトリン・オズモンドさんも出演されます。
表現力とスケーティングだけに注力できるプロスケーターとなった今、さらに磨きがかかるであろう宮原さんの心揺さぶるような素敵な演技にこれからも期待したいです。
今後、両親と同じく「医療の道」へ進む可能性も
また、宮原さんは将来の夢として「スポーツ医」を挙げています。先日行われた記者会見でも
――「医学の道への夢を持ち続けている。これからどのような形で携わっていくかは考えているが、勉強はしていきたい」
と将来の構想を語ってくれました。ご自身もケガや病気に苦しんだ経験がおありですし、持ち前のコツコツを努力を積み重ねる性格できっと素晴らしいスポーツ医になってくれることと思います。
最後に
今回はフィギュアスケートのミス パーフェクト・宮原知子さんについてまとめてきました。惜しまれつつも現役引退を発表した宮原さんですが、今後もプロスケーターとして私たちを魅了し続けてくれることでしょう。宮原さんの今後のご活躍を期待しています。