毎年1月2日と3日に行われ、お正月の風物詩ともなっている東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の開催が近付いています。
前回の第98回大会では、青山学院大学が10時間43分42秒の大会新記録で2年ぶり6度目の総合優勝を飾りました。その青山学院大学は、第91回大会で初優勝を果たして以降、第95回、97回以外は全て総合優勝という結果を収めている超強豪校。今大会、連覇の夢は果たされるのでしょうか。
そこで今回は、第99回箱根駅伝 出場校と、優勝候補と予想されている大学の注目選手についてまとめてみました!
第99回箱根駅伝(2023年)の出場校一覧!
2023年の箱根駅伝 出場校は、前回大会でシード権を獲得した10校と予選会での上位10校、それに関東学生連合チームを加えた計21チームとなります。
下記シード校は前回大会の上位校から、予選会校は予選会順位の上位から記載しています。また、大学三大駅伝である出雲駅伝と全日本大学駅伝の今年度の結果にも注目してみました。
シード校
学校名 | 出場歴 | 総合優勝回数 | 出雲/全日本 |
青山学院大学 | 15年連続28回目 | 6回 | 4位/3位 |
順天堂大学 | 12年連続64回目 | 11回 | 5位/4位 |
駒澤大学 | 57年連続57回目 | 7回 | 優勝/優勝 |
東洋大学 | 21年連続81回目 | 4回 | 9位/8位 |
東京国際大学 | 6年連続7回目 | 最高順位5位 | 8位/11位 |
中央大学 | 6年連続96回目 | 14回 | 3位/7位 |
創価大学 | 4年連続6回目 | 最高順位2位 | 6位/5位 |
國學院大學 | 7年連続16回目 | 最高順位3位 | 2位/2位 |
帝京大学 | 16年連続24回目 | 最高順位4位 | 11位/- |
法政大学 | 8年連続83回目 | 最高順位3位 | 7位/- |
予選会校
学校名 | 出場回数 | 総合優勝回数 | 出雲/全日本 |
大東文化大学 | 4年ぶり51回目 | 4回 | -/14位 |
明治大学 | 5年連続64回目 | 7回 | -/9位 |
城西大学 | 2年ぶり17回目 | 最高順位6位 | -/- |
早稲田大学 | 47年連続92回目 | 13回 | -/6位 |
日本体育大学 | 75年連続75回目 | 10回 | -/- |
立教大学 | 55年ぶり28回目 | 最高順位3位 | -/- |
山梨学院大学 | 3年連続36回目 | 3回 | -/- |
専修大学 | 3年連続71回目 | 1回 | -/- |
東海大学 | 10年連続50回目 | 1回 | -/10位 |
国士舘大学 | 7年連続51回目 | 最高順位3位 | -/- |
関東学生連合 | オープン参加 | ― | -/- |
第99回箱根駅伝(2023年)の注目選手!
今回の箱根駅伝2023は、多くのメディアが連覇を狙う青山学院大学と大学三冠を目指す駒澤大学の2強争いを予想。青学大は前回大会の優勝メンバーが7名残り、安定感を維持。対する駒大は、世界陸上10,000m代表の田澤廉選手とスーパールーキー佐藤圭汰選手を中心に、出雲、全日本を制し勢いで勝っています。
また、上記2校以外では前回大会準優勝の順天堂大学、今年の出雲と全日本で準優勝が続いている國學院大學が優勝争いに絡むのではないでしょうか。
こちらでは青学大、駒大、順大、國學院大の注目選手5名をご紹介します!
青山学院大学の二枚看板・岸本大紀選手&近藤幸太郎選手
岸本大紀(きしもと ひろのり)選手、近藤幸太郎(こんどう こうたろう)選手ともに4年生で最後の箱根駅伝を迎えます。総合タイムの大会新記録を叩き出した前回大会では岸本大紀選手が7区で区間賞を獲得。近藤幸太郎選手は「花の2区」を走り、順位を3つ上げ総合優勝に大きく貢献しました。
4年間、良きライバルとして切磋琢磨してきた二人には、青学の原晋監督も「二枚看板」として大きな期待を寄せています!
順天堂大学のオリンピアン・三浦龍司選手
2021年の東京オリンピックでは3000m障害で日本人初の7位入賞を果たした三浦龍司(みうら りゅうじ)選手。学生陸上界のみならず、日本陸上界から一目置かれる選手の一人です。
そんな三浦龍司選手が得意とするのはトラック種目の中距離で、過去2年間の箱根駅伝では1年生時は1区区間10位、2年生時は2区区間11位と不本意な結果に終わっています。そのため、三浦龍司選手は今大会に向けて箱根駅伝のコースを想定したロードでの強化練習を実施しているとのこと。
ロードを克服したオリンピアン・三浦龍司選手の走りに注目です!
三冠を狙う駒澤大学の絶対的エース・田澤廉選手
大学三大駅伝の三冠がかかる駒澤大学の絶対的エースである田澤廉(たざわ れん)選手は、今大会最も注目すべき選手といっても過言ではありません。
前回大会では「花の2区」を走り区間賞を獲得。2022年7月には世界陸上オレゴン22にも出場。そして、2022年11月に行われた箱根駅伝の前哨戦である全日本大学駅伝では7区を走り、区間新記録での区間賞を獲得しています。
誰もが三冠達成のキーマンとして田澤廉選手の名前を挙げていますが、今回の箱根ではどんな走りを見せてくれるのでしょうか!
悲願の初優勝を狙う國學院大學・平林清澄選手
前回大会では國學院大學のスーパールーキーとして9区に登場し、10位から5位まで順位を上げ、区間2位に輝いた平林清澄(ひらばやし きよと)選手。
2022年3月に行われた日本学生ハーフマラソンでは、初挑戦のハーフマラソンで初優勝を果たし、FISUワールドユニバーシティゲームズのハーフマラソン日本代表にも内定しました。
2022年10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝ともに準優勝の國學院大學。箱根駅伝での悲願の初優勝を達成するには平林清澄選手の走りがカギとなりそうです!
まとめ
今回は、毎年熱いドラマが繰り広げられる箱根駅伝の第99回大会出場校と、注目選手についてまとめてみました。
みなさん、今回はどこで箱根駅伝の応援をされますか?今大会はまだ制限はあるものの、3年ぶりに沿道での応援が解禁されました。
連覇に向かい走る青山学院大学、大学三大駅伝の三冠を掴みに走る駒澤大学、それらを阻止し総合優勝をかっさらいたいその他の大学と、見どころ盛りだくさんの第99回箱根駅伝。沿道観戦もテレビ観戦も熱くなること間違いなしです!